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和訳の記録保管用

ミュージカル Rebecca 『レベッカ』 概要

 しばらくミュージカル「レベッカ」のドイツ語版の訳を載せていきたいと思います。 

このミュージカル「レベッカ」はウィーン初演が2006年、日本初演がシアタークリエで2008年に行われていました。

 私は日本初演を見た後、CDのブックレットに和訳がついていることを期待してウィーン初演のCDを購入したのですが残念ながらついておらず、自力で電子辞書を引きながら1年ほどダラダラと訳してやっと2幕の途中まで進んだのはいいのですが、そこで飽きて中途半端にほっぽり出してしまい・・・。

 訳し終わった分をブログに載せていくのと同時に、せっかくなので訳自体も最後まで進められたらと思っています。

 (ニコニコ動画に全訳をつけている凄い方がいらっしゃるので、もし動画と一緒に分かりやすい訳を知りたい方がいらっしゃればそちらをぜひおすすめします。)

 

 

レベッカ」の概要について

 イギリスの小説家ダフネ・デュ・モーリアが1938年に発表した小説「レベッカ」を原作としたウィーン・ミュージカル。同原作は1940年にヒッチコック監督によって映画化もされている。

 2006年にウィーンで初演、その2年後の2008年に「わたし」役:大塚ちひろ、マキシム役:山口裕一郎で日本初演

 脚本・歌詞はミヒャエル・クンツェ、音楽はシルヴェスター・リーヴァイ。

 

あらすじ

 親類を亡くした若いイギリス人女性の「わたし」(この主人公は最後まで名前が出てこない)は、裕福だがわがままなアメリカ人のヴァン・ホッパー夫人の旅のお供として生計を立てていた。ある日モンテ・カルロのグランドホテルで、イギリスに屋敷を持つマキシム・ド・ウィンターと知り合った「わたし」は彼と友好を深めていく。マキシムと結婚することになり彼の邸宅マンダレイの女主人となった「わたし」だが、そこにはボートの事故で亡くなったという前妻レベッカの面影が今なお強く残り続けていた。内気で自分に自信のない「わたし」は、美貌も立ち居振る舞いも完璧だったというレベッカの評判、レベッカの信奉者であったメイド頭のダンヴァース夫人、マキシムはまだレベッカを愛しているのではないかという疑念に脅かされ追い詰められていく。

 

 

原作小説の翻訳は新潮文庫から1971年に出版されて旧訳、2008年に出版された新訳の2つのヴァージョンがあってどちらも大変面白いのですが、個人的には旧訳のほうがクラシカルな雰囲気が感じられて好きです。